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2006/08/25

怒れる父

昨日の朝、子供を送ってきたある男の子のお父さんが、声を荒げ先生を怒りはじめました。

そばでお掃除をしている私には、イヤでも耳に入ってきます。

あの有名な家政婦さんのように聞き耳をたてなくともね。^^

お父さんの怒りは、息子がある子から乱暴なことをされている、前も気をつけてくれと言ったはずなのに、なんでちゃんと見ていないのかという抗議でした。

乱暴の内容は、うちの子が何もしていないのに、『やめて、イヤダ』と言ってるのにその子は止めないというではないか。叩かれたところが赤くなっている。もっとしっかり見てくれというものでした。

ぐずついた天候のため長い間、お散歩も思い切り外遊びもできなかったので大きな子供達は、そのエネルギーをもてあましているように見えました。

狭い場所に大勢の子供達という状況で、子供といえどもストレスが溜まるのか、私から見ていても小さないざこざはありました。

ただ、このお父さんが言うような一方的なものだったかどうかはいささか疑問なのです。叩いた道具は子供達がいつも遊んでいる広告チラシを細く巻いたものなのです。

『うちの子が何もしないのに・・・イヤダ止めてくれと言っているのに』と繰り返すお父さんに少々疑問を抱きました。

私は、保育士でも育児のプロでもなく、普通の母親をやってきただけです。

そんな私は、子育ての理想の形は『ハートはホットに、頭はクールに』ということではないかと思っていました。

我が子が言ったことは信じてやらねばなりません。そして『おまえを信じてるよ』『おまえを絶対守ってやるんだよ』ということをしっかり子供に感じさせてやらなければならないと思います。

でもそれは、我が子の言うことを鵜呑みにして怒鳴り込んだりすることではないと思うのです。

『子供が親に自分の都合の悪いことを言うだろうか・・』『ほんとうに相手の子だけが悪いのだろうか・・・』『我が子は自分に何をしてほしいのだろうか・・・』『子供のためになることは・・・』とクールに判断することも必要なのではないかと思うのです。

私は、子供のことで何かが起こる度に(今度はこう来たかー)親としての自分が課題をもらったような、試されているような気持ちになってそのつど覚悟したものでした。

『子供が親を育ててくれる』といいますが、振り返れば本当にそう思います。

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